rincchi: (Riki - Kinniku yay yay)
[personal profile] rincchi


Everyone except Riki and Mio are literally me near the end of this. And at several other points during the whole thing.

I've. Finally. Done. It.

I have completed the proofreading of the script of the Mio game. Halle-frickin'-lujah! \O/ It's over! It's finally over! *sobs* I think I can almost hear a choir of angels singing... Truly a momentous occasion.

I'd like to reiterate that Mio talks too damn much.

Also, Riki thinks/narrates too damn much.

Anyway, it's all over now. Yatta~! \O/

Now here's the final part of the Mio game script. I think I'll post the whole thing together somewhere. Maybe Wordpress. I haven't touched that blog in forever, lol.




<<恭介の言葉がいつも違う>>

恭介は、たった今、こう言った。
『美魚が殺された後』と。
そうか、ずっと感じていた違和感の正体がようやく分かった。
それは恭介の言葉の中にあったんだ。
…その使い分けに意味が無いとは思えない。
だとしたら、どういうことだろう。
『人魚姫』。その特徴は?
お話の中にも色々とあるけれど、もっと単純に考えてみよう。
人魚の特徴、つまり上半身が人で、下半身は魚という空想上の生き物。
上半身と、下半身が別々。
西園美魚、西園と美魚。

理樹
「…まさかね」

突拍子もない答えが思い浮かぶ。
現実にはあり得ない。
でも、これは西園さんが出したクイズだ。
西園さんと恭介の二人が、散々ほのめかしたヒントから導き出される答えとして、これはきっと当たっているはずだ。

西園
「直枝さん、分かりましたか」

理樹
「かなり、とんでもない答えだけどね」

西園
「大丈夫です。先ほどの三枝さんの解答も、かなりとんでもなかったですから」

葉留佳
「みおちん、ひどーい」

理樹
「最初のうちから、僕はなんだかずっと違和感があったんだ」

理樹
「それが何なのか、ようやく気づいたのは今さっきだけど」

理樹
「恭介、殺されたのは誰だったっけ?」

恭介
「美魚だな」

理樹
「じゃあ、そこに居るのは?」

僕はずっと椅子に座っている西園さんの方を向く。

恭介
「…西園だな」

葉留佳
「どういうこと?」

理樹
「恭介はずっと、殺されたのは『美魚』だと言っている」

理樹
「でも、普段から恭介が西園さんのことを呼ぶ時は『西園』だった」

理樹
「今の受け答えを見ても分かる通り、明確に使い分けているんだ」

西園
「さすが、直枝さんですね」

西園
「子供の頃から、ずっと恭介さんと一緒にいて、いつも恭介さんのことを見ている直枝さんなら、このヒントに気づくと思っていました」

理樹
「いやいや、なんか違うから」

理樹
「ともなく、恭介は何らかの意図をもって『西園』と『美魚』を使い分けている」

理樹
「そのうち、『西園』は多分、いつも通りの呼び方を使っているだけどと思う」

理樹
「だから、大事なのは『美魚』の方だ」

理樹
「『人魚姫』は上半身は人間で、下半身は魚」

理樹
「つまり、いまここにいる西園美魚は『西園』と『美魚』に分かれている」

葉留佳
「みおちんが、上下バラバラ?」

それじゃあ、猟奇殺人だ。

理樹
「いや、そういう設定ってことだよ」

理樹
「殺されたのは下半身の『美魚』であって、上半身の『西園』は生きてるんだ」

理樹
「だから、密室の謎はこういうことだと思う」

理樹
「『美魚』を殺した恭介は、教室から出て、鍵をドアの下の隙間から滑せる」

理樹
「これは、最初に僕が推理した通りだと思う」

理樹
「そして『西園』は、足元に来た鍵を拾い上げて、そのまま窓際まで放り投げる」

理樹
「これで、密室の完成…なんだけど、どうだろう?」

『西園美魚』という名前を姓の『西園』と、名の『美魚』に分けて、それぞれ、上半身と下半身に見立てる。
恭介が何度も繰り返したように、殺されたのは『美魚』、つまり下半身だけだった。
恭介は、『美魚』は即死で、何もできなかったと言った。
でも、『西園』、つまり上半身は生きていた。彼女は椅子に座ったまま、鍵を投げることくらいは可能だ。
こうして、上半身の『西園』さんは密室を作り上げたんだ。

恭介
「ほぅ」

恭介が感心したように唸る。

恭介
「いやあ、理樹は本当に当でたな。西園の言った通りだ」

西園
「ちょっとヒントを出し過ぎましたか」

恭介
「…そうじゃなきゃ、解けなかっただろうな」

恭介
「こんな捻くれた問題を作るのは、きっとお前だけだろうさ」

理樹
「じゃあ、正解なの?」

西園
「ええ、正解です」

来ヶ谷
「なかなか、ユニークな問題だな。さすが、西園女史らしいと言うべきか」

葉留佳
「うぅ、悔しい!みおちん、今度は私も分かる問題を出してよ!」

西園
「三枝さんの推理も、悪くなかったですよ」

西園
「恭介さんの言う通り、こんな捻くれた問題を作るわたしが悪いのです」

夕暮れの教室に、ふとした静寂が訪れる。
僕も恭介も、西園さんも三枝さんも来ヶ谷さんも、口をつぐむ。
これで本当に、彼女が用意したゲームは終わりなのだろう。

理樹
「恭介も随分と協力したんだね」

それがなんだか惜しくて、僕は口を開く。

恭介
「ああ、昨日のうちに話を持ちかけられてな」

恭介
「ミステリーは、漫画でも一大ジャンルだからな」

恭介
「喜んで協力させてもらったさ」

西園
「ありがとうございます」

恭介
「なに、メンバーがやりたいことを実現してやるのも、俺の役目だからな」

恭介が高らかに笑う。

恭介
「じゃあ、真人たちが待っているし、練習に戻るか」

そして、そう告げた。
仕方ない。
本当は、もう少し西園さんと話したいことがあったんだけど。
教室から出ようとドアの前に立つと、手もかけないのにドアが開く。

謙吾
「お前たち、やっぱりここに居たのか」

出会い頭に謙吾の顔が現れる。

理樹
「うわ、びっくりした!」

理樹
「どうしたのさ、謙吾?」

謙吾
「俺だけじゃない、みんないるぞ」

謙吾
「ちょっとも来ないから、様子を見に来たんだ」

真人
「恭介が、遅くなったら迎えに来いって言ってたからな」

真人
「ところで、さっきの紙はいったい何だったんだ?役に立ったのか?」

理樹
「うん、真人のおかげだよ」

真人
「そうか…照れるな」

西園
「井ノ原さん、ご協力ありがとうございました」

真人
「よく分かんねえけど、良いってことよ」

小毬
「理樹くんたちは、なにしてたの~?」

小毬さんも顔を出す。

理樹
「西園さん発案の、推理クイズだよ」

クド
「わふー、それは面白そうなのです」

クド
「私も参加したかったのです」

西園
「すみません…大勢に見せるのは恥ずかしかったものですから」

クド
「西園さん、今度は一緒に考えましょう!」

クドが笑う。


「そのクイズは難しいのか?」

理樹
「大丈夫だよ、僕にも解けたんだから」

葉留佳
「はるちんは、解けなかったよ」


「はるかで無理か…」

来ヶ谷
「案ずることはないぞ、鈴君。その時はおねーさんがサポートしてやろう」

小毬
「はいはーい、私もりんちゃんやゆいちゃんと一緒だよ」

来ヶ谷
「だから、ゆいちゃんは止めろと…」


「あー、もー、うるさいっ」

鈴が叫ぶ。
メンバーがみんな集まって、静かだった教室は途端に賑やかになる。

佳奈多
「ちょっと、そこのあなたたち、随分と騒がしいけれど、教室の使用許可は取ってるのかしら」

佳奈多
「って、またリトルバスターズなの」

恭介
「やばい、風紀委員長だ」

恭介
「よし、練習に行くぞ。お前たち、走れ!」

佳奈多
「廊下は走らないっ!」

恭介
「よし、廊下を歩きつつ、全力全開で離脱するぞ」

佳奈多
「ちょっと、待ちなさい!」

恭介
「西園と理樹は、二木に説明しといてくれ」

恭介
「じゃあな、先に行ってるぞ!」

謙吾
「また、後でな」

真人
「俺の鍛えられた大腿四頭筋は、競歩でも力を発揮するぜ」

来ヶ谷
「美魚君、今日は楽しかったよ。でも、邪魔をして悪かったな」

葉留佳
「みおちん、次は負けないからね」

小毬
「練習再開だよー」

クド
「わふっ、行くのですっ!」


「お前たち、置いてくなっ」

恭介が歩き出す。
他のみんなも、教室を後にする。
二木さんが交互に僕たちに視線を向ける。

佳奈多
「説明ってどういうことかしら」

理樹
「えーと、それは…」

西園
「二木さん、ちゃんと先生の許可は取ってあります」

西園
「許可証も、ここにあります」

西園さんが書類を見せる。

西園
「『古典的な小説における様式美の研究』…確かに、本物ね」

佳奈多
「誤解して悪かったわね」

二木さんが頭を下げる。

西園
「普段、誤解をされやすいことをしているのは、本当のことですし」

佳奈多
「西園さん、あなたが中心なんて珍しいこともあるわね」

佳奈多
「…まあ、良いわ。あまり騒がしくしないように、棗先輩に言っておいてね」

そう言い残して、二木さんも去って行った。
そして、後には僕と西園さんが残る。

西園
「では、行きましょうか」

日傘を持って、西園さんが歩き出そうとする。

理樹
「ちょっと教えて欲しいんだけど」

その西園さんを、僕は呼び止める。

理樹
「いったい、今回のことはなんだったの?」

西園
「先ほども言った通りです」

西園
「面白いことを思いついたので、恭介さんに協力してもらったんです」

西園
「皆さん全員で遊べなかったことは、申し訳ありませんでしたが」

中庭で、ひとり本を読んでいた西園さん。
今から少し前、僕は彼女に声をかけた。
木陰から日向へと、僕は彼女を連れ出した。
彼女は日傘を差して、いつも少し離れた場所から僕たちを見ている。
それは本当に彼女が望んだことだったんだろうか。
いわゆる、余計なお世話だったのではないだろうか。
本心では、今でもあの木陰の下でひとり本を読んでいたかったのではないだろうか。

理樹
「そうなら、嬉しいよ」

でも、今日のこのエベントは西園さんが企画したものだ。
西園さんが、恭介や僕、三枝さんたちを巻き込んで、楽しもうとしたものだ。
来ヶ谷さんも乱入して、最後はみんなもやってきて、実に賑やかだった。
それは、なんて素敵なことだろう。
でも、それでも、僕には気になることがある。

理樹
「西園さんは、自分でも話を考えるんだね」

読むのが専門だと思っていた。

西園
「…お恥ずかしいです」

西園
「子供の頃は…よく、そんな遊びをしました」

西園
「みんな風だったら、いいな」

西園
「みんな風だったら、楽しいだろうな」

西園
「そんな、妄想です。…それは幼稚な、でも、大切な時間でした」

理樹
「西園さんの子供の頃か…。きっと可愛かったんだろうね」

西園
「…直枝さんは小児性愛者ですか」

理樹
「しょ、しょうに…」

西園
「いわゆる、ロリコンです」

理樹
「いやいやいや、もっと純粋な気持ちだよ!」

西園
「…冗談です」

…相変わらず、西園さんの冗談は心臓に悪い。

西園
「ですが、それも、もうずっと止めてしまっていました」

理樹
「どうして?」

西園
「わたしは、その資格がないからです」

理樹
「資格?よく分からないけど、話を創るのに資格なんているのかな」

西園
「…そうですね」

西園
「確かに、資格なんていりません」

西園
「創りたいなら、創ればいい。その心は自由なはずです」

西園
「それは…わたしの事情を何も知らずに、土足でわたしの心に入り込んでくる直枝さんだからこそ、言える台詞ですね」

理樹
「…そんなつもりじゃ」

西園さんは責めている訳じゃない。
ただ、悲しそうにしている。

西園
「分かっています。…直枝さんは、本当にどこまでもお節介で、世話焼きです」

理樹
「それ…褒められてるのかな」

西園
「多分。褒めています」

西園さんはそう頷いてから、独り言のように続ける。

西園
「人は誰でも。一生に一度は物語を書くことができると言います」

西園
「それは、どんな人でも、その生き方は一つの物語になるからです」

西園
「もしかしたら、今回のお話はわたし自身の物語だったのかも知れません」

西園
「直枝さん、マーサは、自分自身がこの世に生き残った最後のリョコウバトだと知っていたのでしょうか?」

そして、問いかける。

理樹
「それは…」

ただの鳥が、そんなことを知る訳がない。
でも…。

理樹
「知っていたのかもしれないね」

自分が死ねば、リョコウバトという種が永遠に途切れてしまうことを。
彼女は、死の間際に何を思ったのだろう。
そもそも、何かを思っただろうか。
僕たちがそれを知るすべは無い。ただ、想像するだけだ。

西園
「マーサは、産まれてから死ぬまでの一生を動物園で過ごしました」

西園
「最期は、…一度はあの空を飛びたかったと思ったのではないでしょうか」

西園
「かつて、数多(あまた)の先祖たちが当たり前のように、そうしていたように」

西園さんは、一呼吸を置く。

西園
「もしかしたら、あの絵を描いた人も、同じようなことを思ったのかも知れませんね」

西園
「せめて絵の中だけでも、とその姿を描いたのかも知れません」

西園
「…何かを創るということは、誰かに喜んで欲しい、誰かと思いを共有したい」

西園
「そして、誰かと共にありたい…そういう気持ちの現われなのでしょう」

西園
「…今日、わたしがこんなクイズを作ったのは、そんな気持ちからなのでしょうか?」

西園
「自分でも、自分のことが分かりませんね」

そう言って静かに笑う。

西園
「さあ、皆さんが待っています」

西園
「直枝さん、行きましょう」

空気を振り払うようにして、西園さんが歩き始める。
僕は慌てて、その後を追い、恭介たちが待つグラウンドへと向かう。
その光景は、いつものリトルバスターズの日常だった。
それが、ずっと続くと思っていた。
でも、やがて僕は知ることになる。
その日のクイズは、まるで西園さんの欠片を寄せ集めたモザイクアートだった、と。
檻の中から、ずっと空を眺めていたマーサの孤独に、西園さんは何を重ねたのか。
飛ぶこともなく、世界に最後に残された、たった一羽のリョコウバト。
後から思えば、マーサのことを語る時、彼女に憧れを抱いていたのではないだろうか。
そして、自分の名前を『西園』と『美魚』に分けたトリック。
半分、生きていて、半分、死んでいる、自らを二つに分かつ、西園さん。
さらに、その様子を人魚姫に喩えた。
最後、泡と消えてしまう人魚姫に。
全体を眺めた時、西園さんの創ったそのモザイクアートがどんな絵をしていたのか。
僕が見ることになるのは、もう少し先のことだった。
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